IESEは公共部門・学会・民間企業といった様々な立場のリーダーが集まる、2014年グローバルアルムニユニオンをマドリッドで開催しました。この会合ではヨーロッパをグローバルレファレンスにしていくという指針の基、グローバルなヨーロッパ経営者達が成長を促し、ヨーロッパの国際競争力を回復させる会社の役割について議論を行いました。
出席者の一人は、「ヨーロッパは世界で最もすばらしい場所であり、無類の多様性と質と価値に基づいた独自の伝統を持っている。ヨーロッパの企業がビジネスに挑む際は、これらの価値あるものを利用し、グローバルな競争において競争優位なものにしていかなければならない。」と述べています。
そしてこの会合においてパネリスト達は今日ヨーロッパが直面している大きな問題を議論し、ヨーロッパが蘇るために鍵となる7つのコンセプトを明らかにしました。
一つ目は緊縮しつつもイノベーションを行うことです。緊縮とイノベーションは両立でき、両立することで危機的な状況下でも新たな戦略を受け入れ、変えていく柔軟性を企業がもつことであると述べています。
二つ目は失敗を受け入れていくことです。失敗は成功のための重要なプロセスであり、ヨーロッパは失敗を受け入れていくことを学んでいく必要があると述べています。
三つ目はデジタルに対し適応性をもつことです。テクノロジーとインターネットはイノベーションを引き起こす主要な動力源である。したがってヨーロッパはイノベーションを引き起こすデジタル革命を速やかに実行する政策決定に対して適応していかなければならないと述べています。
四つ目は国際化と文化適応性です。国際化は成長の鍵であるとしつつ、国の競争優位性は国内の資源に起因するのではなく、国の価値観・文化に起因する。したがって国際化しつつ国の文化適応性を行っていくことが重要だとなべています。
五つ目は堕落に一切寛容しない強い姿勢です。企業家や投資家は安定的、予測可能な規定されたフレームワークを持つ必要がある。なぜなら堕落を許し規定されたフレームワークを持たないことはすべての企業内のシステムに疑念を生む始点となりうるからだと述べています。
六つ目は変化に対する機敏さです。今日のデジタル経済は急速に成長していくが、経営者が今日の変化に対する準備ができていない為に絶好のビジネス機会を逸している。したがって変化に対する機敏さを持つこと重要であると述べています。
七つ目はローカルにに焦点を当てることです。グローバル化をするにはそれぞれの文化の違いに起因する不足の困難を理解し、対処していく必要があると述べています。
今回は3000人もの卒業生が世界中から参加してくださいましたが、来年はミュンヘンでアルムニユニオンが開催されます。
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