入学審査

選考プロセス

 

書類選考→面接(→アセスメントデイ)の順に進みます。国籍ではなく、出願時の居住国次第で、担当する入学審査官が決まります。

日本、韓国、東南アジア、オセアニアから出願する場合、担当するのはIESE東京オフィス(西田)です。その他の国から出願する場合には、地域ごとの担当一覧をご覧ください。

 


書類選考

エッセイは記述式必須回答が1問、記述式任意回答が1問、ビデオ式必須回答が2問、です。奨学金応募の場合は更に追加で1問です。

ビデオエッセイは、Kiraというプラットフォーム上で実施されます。問いに対して60秒考えられる時間が与えられ、90秒以内に回答を披露するもので、録り直しは不可です。事実上、ウォームアップの扱いに近いとされる自己紹介関連の1問目よりも、ランダムな質問となる2問目が俄然重要となります。

GMATもしくはGREが必要で、いずれの試験にも優劣はありません。また、最低要件はありません。新バージョンのGMAT/GREについては特段の制約なく同等に受け付けております。スコアはGMACが公表しているパーセンタイル表を使って評価されます。GMATのレンジは580-750点、Focused Editionでは545-715点です。各形式で50パーセンタイル以上のスコアを推奨しています。GREのレンジは、VerbalとQuantitative双方で143-170です(中央値は156と161)。

英語の試験については、TOEFLもしくはIELTSが必要となります。いずれの試験にも優劣はありません。最低スコアは各100点、7.0点です。推奨スコアは、各105点、7.5点です。最低スコアについての記載が一部英語版のページから欠落していますが、こちらの情報が正確です。英語ネイティブの場合、学士・修士(最低2年)を全英語のプログラムあるいは英語圏で取得している場合、2年連続の英語圏での居住+勤務経験を保有する場合は、免除となります。

推薦状は1通必要で、英語で記入される必要があります(日本語不可)。出願フォーム上で推薦者の個人情報を登録すると、自動的に推薦者宛に、推薦状に関わる指示の連絡が入り、推薦者はそれに従い、自ら推薦状を完成させ提出することが求められます。

 


面接

面接は、オンラインもしくはオフライン(日本在住の方は東京)で1時間程度で、IESE東京オフィス(西田)を含め全員がIESE卒業生でもある入学審査委員会(アドミッションコミッティー)の構成員のいずれかもしくは本構成員以外のIESE MBA卒業生が担当します。

面接官が出願書類全てに予め目を通した状態で、面接が行われます。

 

 


アセスメントデイ

オフライン(バルセロナ)での実施とオンラインでの実施を併用しています。

ディスカッションスキルやプレゼンテーションスキル等、一層幅広いコミュニケーションスキルの確認を目的として実施しています。これまでの経験・知識によって有利・不利が極力生じないように設計されています。

本プロセスへの招待は、当該時点での受験生の優劣を示唆するものではなく、入学審査委員会として同受験生に係る追加情報を期待することへの示唆です。招待された場合は、参加は必須ではないながら、強く推奨されています。

 

 


出願期限

ラウンド制です。4つのラウンドのいずれか1つのタイミングでの出願となります。

特定のラウンドの期限より早い日程で出願を完了したとしても、審査開始は出願期限以後となります。MBA Class of 2026向けの日程は以下の通りです。

  • 第1ラウンド: 2023/09/19
  • 第2ラウンド: 2024/1/9
  • 第3ラウンド: 2024/3/21
  • 第4ラウンド: 2024/5/13-5/31(ローリング制)

本出願期限はビデオエッセイも含めてのものです。出願料の支払いを含めその他構成要素の出願完了後24時間以内にビデオエッセイ用のリンクが届きます。リンクは48時間有効です。

ラウンドごとの合否通知期限、デポジット支払期限など、詳細はこちらをご覧ください。

MBA Class of 2027向けの要項は、2024年7月後半に開示される見通しです。

 


学費と財政支援

 

MBA Class of 2026の学費は、総額€105,000です。19ヶ月プログラムでも15ヶ月プログラムでも同額です。

奨学金とローンによる支援があります。奨学金は学費総額の最大50%付与されます。何かしらの奨学金を得る学生が約4割を占めます。特に、女性向け奨学金が充実しており、女性の場合、当該比率が68%です。奨学金獲得のための追加作業は、奨学金用のエッセイの提出のみで、出願と同時に行われる必要があります。本追加エッセイを含め出願内容全体が勘案されます。奨学金付与の是非及び付与の場合の金額の決定は、概ね合否決定と同時の場合が多いです。

ローンに関するコミュニケーションは、合格後最初のデポジット支払いが完了してから開始となります。

 


出願アドバイス(行動様式・情報収集)

早いうちに出願フォームに入り、エッセイの質問その他、必要となるであろう準備が何かを一通り確認しましょう。

IESEの入学審査は、旧式の大学受験よりも就職活動の色が強いです。スコアメイクのみに囚われるのではなく、毎月更新される受験生向けイベントを参照して、早いうちからIESEが主催するイベントに、世界全体向け・日本限定向けを問わず参加するようにして、学校への理解と自分自身の動機を深めましょう。

一般的な日本人受験生の場合、ビデオエッセイを事実上インタビューの一部と捉える心持ちで準備することが適切な可能性があります。

特に、個別に議論が必要な場合は、IESE東京オフィス(西田)とのMBA One-to-One with Admissions(カジュアル面談)に、躊躇わずに参加するようにしましょう。出願前であれば複数回参加可能です。また、それ以外にもメールで不明点は遠慮なく問い合わせるようにしましょう。

LINE公式アカウントをフォローして、IESE東京オフィス(西田)から提供されるIESEに関する幅広な情報を入手し、特に重要と思われる内容は読み込むようにしましょう。

日本人在校生と話したり問い合わせをしたい場合、日本人在校生ホームページの問い合わせフォームから積極的にコンタクトするようにしましょう。

また、以下の参考記事を読んで、受験生へ期待されているものを確認しましょう。

参考記事:

 


出願アドバイス(出願時期・書類・面接)

早いラウンドでの出願が有利となる奨学金と異なり、入学審査委員会として、ラウンドごとの最低合格基準が流動しないよう注意を払っているため、どのラウンドで出願したから合否に有利ということは特にありません。例外は最後のラウンドである第4ラウンドで、多様性にバランス良く富んだクラスの策定のために調整色が強くなり、外部要素に左右される可能性がやや高くなります。

第4ラウンドでの出願→合格でも、日本からスペインへ渡航するためのビザの取得は、通常間に合います。

エッセイについては、前項の行動様式・情報収集を遂行することで、事足りるでしょう。

TOEFLないしIELTSについては、推奨スコアに未達であってもそれだけで出願ラウンドや年を遅らせないことをお勧めします。実際の英語の運用能力は面接やアセスメントデイで測られ、入学審査委員会の持つ印象もそこでいずれかの方向に180度傾き得るためです。但し、推奨スコアに達している英語の運用能力があるであろうことを出願プロセス全体で示して頂くことは重要です。

スコア(TOEFL/IELTS/GMAT/GRE)について出願後に向上があった場合、入学審査委員会が当該出願書類について最終決定を下すまでは、担当の入学審査官に証憑付のメールによって通知することによって、更新が可能です。

GPAに不安がある場合、GMATないしGREで挽回可能ですので、それだけで諦めないようにしましょう。加え、学業面以外の要素も合否の判断にあたって十分勘案されます。

推薦状は3通まで添付可能ですが、1通で十分です。出願期限後10日後まで推薦状の提出を待つことが可能です。

面接では、面接官が書類を読み込んでいることを前提に、書類に書かれていることを読み上げたりすることは、極力控えましょう。

前年以前に合格に至らなかった等の理由で再受験することで不利になることは一切ありません。但し、合格に至らなかった年に比べて向上した要素を明確に示すことが合格への鍵となります。

 


動画による紹介

「きむしゅん」氏が運営するYouTube上のMBA関連チャンネルに入学審査の実態に関わる動画がありますので、以下をご覧ください。内容は2022年4月当時のものです。

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