4月24日のNIKKEI ASIAN REVIEW にて、パンカジ・ゲマワット教授のコラムが掲載されました。
“Japan slow to attract foreign executives talent” と題されたこのコラムで同氏は、日本企業には優秀な外国人エグゼクティブを招聘する魅力に欠けていると述べています。
コラムによると、2013年度のフォーチュン・グローバル500に入った日本企業62社のうち、外国人がCEOを務めている企業は日産(CEO:カルロス・ゴーン氏)とマルハン(CEO:韓昌祐氏)の2社のみで、その比率は3%。それ対して北米企業ではこの比率は11%、西ヨーロッパ企業では25%となっています。
いったいなぜ日本企業には外国人経営者が少ないのでしょうか? 同氏によるとその原因は以下の点にあるようです。
- 言語やコミュニケーションの障壁が厚い。
- 日本シニアマネージャーたちが学閥に基づく個人的な人的ネットワークを形成している。
- 人事慣習が特異である。
- 幹部報酬が低い。
- 年功序列と忠誠心を重んじる風習が外部から参画する者の意欲を削ぎ落とす。
- 不確実性を好まない思考がすばやい変化を必要とするマネージャーの足かせになる。
同氏はまた、日本企業のCEOのうち3分の2以上が優秀な人材の欠乏について言及しているとし、このままでは日本のガラパゴス化は進んでいくとの見解を述べています。
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参考 : PANKAJ GHEMAWAT and HERMAN VANTRAPPEN. “Japan slow to attract foreign executives talent”. NIKKEI ASIAN REVIEW. April 24, 2014.