IESEの2017-2018年のアニュアルレポートが公開されました。こちらからダウンロード頂けます。本レポートに関わる発表内容の主な要点は以下の通りです。原文(スペイン語)はこちらをご覧ください。
- 2017 – 2018年度の学校の総売上高は、前年比3.7%増の1億1,010万ユーロでした。
- 支出は1億820万ユーロで、主たる資産である従業員(5,100万ユーロ)や、テクノロジー(490万ユーロ)等がその中心です。
- 現在も学校の経済的な発展の鍵となっているIESEの卒業生コミュニティの支援は、470万ユーロに達しました。
売上:
IESEの売上は前年比で400万ユーロ増加しました。特に、コンテンツ、テクノロジー、フォーマットの革新により進化したフルタイムMBAプログラムへの参加者増が寄与し、同プログラムにおいて12.7%の売上増加が実現しています(総売上高は2,770万ユーロ)。全体として、学位プログラム全体(フルタイムMBA、エグゼクティブMBA、グローバル・エグゼクティブMBA)としては、4,610万ユーロの売上高を記録しました。
エグゼクティブ教育に関しては、売上は3.8%増加して5,340万ユーロでした。特にカスタム・プログラムにおいては7%の増加となりました(計 1,780万ユーロ)。
経費:
昨年度の経費は、学業関連活動の増加、教授の採用、および学校施設の改善および拡張への投資の結果として、2.9%増加しました。しかし、コスト管理により、教育とリサーチにおけるイノベーションへの投資が可能になりました。
支出の50%は、IESEで働く職員に投資されています。これは、5,150万ユーロにあたります。さらに、IESEは毎年新たに教授を採用し(昨年5名)、内部のタレントの育成にも投資し続けています。
もう1つの大きな分野はテクノロジーです。2017年に実現したバーチャルルームや卒業生のためのオンラインコースなど、革新的な投資に合計490万ユーロを費やしています。これらにより、授業においては、対面モデルとオンラインモデルの組み合わせが可能となります。
投資:
実行された投資の中で、最も重要なものの1つは、バルセロナのキャンパスにおける新たなリサーチ棟です。総面積は1,850㎡で、総費用は420万ユーロでした。他方、図書館も改装され、MBAプログラムに追加された5つ目のセクションへ対応可能となるよう、拡張されました。また、MBA学生間の共同作業を促進するためのスペースであるMBA Hub、起業家のためのスペースであるベンチャーハブ、およびバルセロナのキャンパスにおけるバーチャルルームも新築されました。
並行して、2018年7月にマドリッドキャンパスの拡張プロジェクトが始まりました(2020年9月にピークに達する見込み)。4つの教室、16の作業部屋と500人以上のための講堂が作られることになります。この新しい建物の一部は、この新しいキャンパスの建設を支援する企業や卒業生から資金を調達するための募金活動を通じて資金提供されます。
IESEの卒業生コミュニティの支援は、学校の経済的な発展の鍵となっています。具体的には、奨学金や研究プロジェクトへの卒業生からの寄付が5.3%増え、470万ユーロに達しました。