共に導く:IESE Women in Business メンタープログラムにおけるパートナーシップの力

 

ポーリナ・クトロウビス(MBA Class of 2026、メンター)とアナベル・アキントイエ(MBA Class of 2027、メンティー)が寄稿しました。原文(英語)は、こちらをご覧ください。

 

 

成功するメンタ―シップとはどのようなものか?Women in Business(WIB)クラブのメンタープログラムを通じて、学生たちは指導と成長の双方を手にします。本記事では、ポーリナ・クトロウビス(MBA Class of 2026、メンター)とアナベル・アキントイエ(MBA Class of 2027、メンティー)が、その舞台裏と学んだ教訓を語ってくれました。

 


まずは簡単に自己紹介と、WIBメンタープログラムに参加した動機を教えてください

ポーリナ・クトロウビス(P)

私はポーリナで、IESE MBA2年生です。11年間のアセットマネジメントのキャリアからBCGの戦略コンサルティングへとキャリアチェンジしました。WIBメンタープログラムに参加したのは、「他者を引き上げること」が私の価値観の中心にあるからです。私は、恩返しをすること、アクセスの機会をつくること、そして後に続く女性のために梯子を下ろすことをとても大切にしています。学んだことが誰かの成長に役立つなら、それを共有しない理由はありません。

アナベル・アキントイエ(A)

私はアナベルで、戦略、M&A、保険業界のバックグラウンドを持つMBA1年生です。MBAを機にスタートアップ/アントレプレナーシップに方向転換し、自分の会社を立ち上げたいと考えています。WIBのメンタープログラムは、1年生は自動的に参加できる点が素晴らしいと思いました。

 


どのようにマッチングされたのですか、最初はどんな期待や目標がありましたか

P:

WIBの運営チームによってマッチングされました。(エリシュカ、本当にありがとう!)私たちはどちらもロンドンからIESEに来ており、業界転換を目指しているという共通点がありました。さらにスポーツが好きという共通点もあり、自然なマッチングだったと思います。

メンターとしての最初の期待は、IESE生活の基本的なサポートでした。授業、学校の仕組み、バルセロナでの生活などについて支えることです。そして、私自身のメンターであるサマンサ・パンドルフィが私にしてくれたように、常に「そばにいる存在」であることを目標にしました。

A

私はR1での合格だったので、入学前から支援が必要でした。ビザ、住居、PC準備、スケジューリングなど、「ちょっと聞きにくい質問」を気軽に相談できる相手を求めていました。IESEの合格通知のすぐ後にWIBからメンター紹介メールが届いたので、進学を決める前からメンターが付いたことになります。(とはいえ、私はIESEに行くことに迷いはありませんでした)

 


初めて会ったとき、どんな気持ちでしたか、これまでの経験はどうですか

P

初対面の時はとてもワクワクしていました。ロンドンで働いていた経験や業界の共通点もありましたし、(実際には私はアナベルほどアスリートではありませんが!)すぐに打ち解けました。最初はオンラインで模擬面接を手伝い、その後、私がBCGロンドンでインターンをしている時にアナベルが訪ねてくれて、入学前から関係を築くことができました。

その後も経験は一貫してポジティブです。アナベルは自分の軸を持っていて、どこに時間とエネルギーを注ぐかを主体的に決めています。彼女が非常に能動的なので、毎回の会話がとても濃く meaningful です。フィンテッククラブを率いるオバとのつながりを紹介したり、Bain豪州のPre-MBA面接準備を手伝ったり、住居・レストラン・生活のことを話したりしています。彼女がドライブし、私はそれを支える——そんな関係性です。

A

これから自分が歩む道を1年前に歩んだ人と話せるのが楽しみでした。ポーリナはマッチした直後から連絡をくれて、その後ずっと話し相手になってくれました。

ポーリナをメンターに持てて本当に良かったです。とても頭が切れて、時間も知識も惜しまず分けてくれて、今では良い友達でもあります。私は当初、コンサルやファイナンス以外の広い興味しか持っていませんでしたが、その探索の旅を温かく支えてくれました。そして、彼女の猫のエリカに会えたことも嬉しいポイントです!

 


他のメンタープログラムと比べて、このプログラムはどんな点がユニークですか

P

このプログラムが独特なのは、「人生の大きな移行期」にある人同士をつなぐ点です。そのタイミングだからこそ、支援がより意味深いものになります。同時に、とても個人的なつながりが生まれます。背景、価値観、ユーモアを共有しているので、信頼関係を築くのが自然でした。

A

メンタープログラムは時に「取引的」に感じることがあります。しかし、IESEでは年次が1つ違うだけなので、「あなたのようになりたいから教えて」というより、「昨年の経験から何を学んだ?」というスタンスになります。勉強法、クラブ活動、ソーシャルなど、より実践的で身近な助言が得られます。

 


印象に残っている瞬間はありますか、影響を受けた助言などがあれば教えてください

P

優先順位やトレードオフについて話した時間は特に印象的でした。どの機会にエネルギーを割くべきか、長期的な目標とどう整合するかなど。そして、IESEのバブルを出て、キャンパス外で人生やアイデンティティについて話す時間も大切でした。そうした個人的な瞬間が、メンタ―シップを「本当の関係」に変えていきます。

A

私も同じです。IESEの外で過ごす時間は最高でした。そして、将来の優先順位や計画について話すとき、いつも新しい視点が得られます。それが以前抱えていたキャリアの壁を突破するきっかけになることもしばしばです。

教育・キャリア以外では、やはりエリカ!最近、エリカの「猫シッター」まで任されました。そこまで信頼してもらえたことがとても嬉しかったです。

 


このメンタ―シップはあなたにどのような影響を与えましたか、今後の楽しみは何ですか

P

この関係を通じて、私は「意図的で支え合う共同体」をつくることの価値を改めて感じました。思いやりとオープンさを軸にしたリーダーシップをより深められたと思います。アナベルが自分でつくるチャンスに堂々と挑み、ますますリーダーとして成長していく姿を見られるのが楽しみです。

A

私にとっては、自分のキャリアで“違う道に挑戦すること”への決意がさらに固まりました。ポーリナは私の起業やスタートアップという選択を常に応援してくれ、最高の相談相手です。

そして私自身も、次はメンターになる番が楽しみです!もうMBA Class of 2028向けのメンター登録フォームが届きました。時間が経つのが本当に早いですね。ポーリナの交換留学や卒業後の旅も見守るのが楽しみです。

 


これからIESEに来る学生は、このプログラムをどう活用すべきですか

P

とにかく主体的に動くこと。メンターは約束を守り、一貫して寄り添うこと。メンティーは質問をし、自分から連絡を取り、会話をドライブすること。

何より大切なのは、人としての関係に投資すること。このプログラムの価値は、人間的なつながりにあります。

A

ポーリナの言葉に尽きます。メンタープログラムは「自分がどれだけ働きかけるか」で価値が決まります。

WIBの皆さん、素晴らしい取り組みをありがとうございます!そしてMBA Class of 2028に会えるのが待ちきれません。