ハビエル・ヘレス(MBA Class of 2020)は、4月に開催された、IESEにおける最初のPrivate Equity Venture Capital (PEVC)Conferenceの運営を担当しました。それは彼にとって骨のある、されどやりがいのある経験でした。ここでは、計画プロセスとチームが学んだ教訓について説明します。原文はこちらをご覧ください。
IESEにおける「実践による学び」の一環として、我々は、障害を乗り越えて正面から課題に取り組むことが期待されていました。
このアイデアに触発されて、今年、Private Equity & Venture Capital(PEVC)クラブは、投資コミュニティのトップクラスの専門家たちが、彼らの洞察や経験を学生と共有できる場としての、最初のIESE PEVC会議を運営することを決めました。
MBA生活を始めてから1か月後には、本会議を実現するという考えを持っていました。
1年生として、IESEコミュニティに積極的に参加したいと思っていました。
イニゴ・ケロル(MBA Class of 2019)が率いるPEVCクラブも同じ見方をしていたので、すぐに共同して取り掛かりました。
全てが白紙から始まったので、スタートアップのように感じました。
そして、他のスタートアップと同様に、チームを結成することから始めました。
PEVCクラブは、このプロジェクトに取り組むことができる有能なメンバーを信頼しています。
私達はメンバー間で主要な仕事を分けました 。
あるメンバーは招待すべき講演者に焦点を当て、他のメンバーはチケット販売を担当しました。
IESEは、ケータリング、マーケティング、Webサイトなど、運用面の資源を提供することで、私たちのアイデアを支援してくれました。
これはマイナーに聞こえるかもしれませんが、イベント全体に占める重要な部分でした。
我々はその後、多くの課題を抱えました。
まず、カンファレンスの日程はSpring Gamesの日程と重なっていました。
Spring Gamesは、世界中の何百というMBA生がスポーツをし、この美しいバルセロナで週末を楽しむIESE主催の年次イベントです。
次に、初の試みでしたので、実際にこのイベントに参加するプロフェッショナルの人数の見当がつきかねました。
第三に、我々はコンテンツが肝であることを知っていましたが、一流の投資家を引き付けることは彼らが忙しい個人であることを踏まえると、簡単な仕事ではありませんでした。
更に、我々はパートナーを必要としていました。
何十回ものミーティングの後、10社とのパートナーシップにこぎつけました。
イベントの資金調達と宣伝に役立ったので、彼らの支援にはとても感謝しています。
そして、チケットの販売は容易ではありませんでした。
販売プロセスは停止しませんでした。
1日に何枚のチケットを販売するのかを予測するのは困難でした 。
ある日は信じられないほどの反応がありましたが、他の日には殆ど反応がありませんでした。
最終的には、イベントの前の週に250人以上の参加者を集めることができて幸運でした。
イベントの日が来ました。
ゲストにアテンドすることに焦点を当てていましたが、更に重要なことは、まさにその場で起きる問題を解決することでした。
例えば、あるパネルディスカッションから別のパネルディスカッションへの移行については考えが足りていませんでした。
私はすかさず300人の観衆の前のステージに上がりましたが、それは定期的にしていることではなかったので少し緊張しました。
しかし、この経験のおかげで、人前で話す能力を一層向上させるために、より定期的にパブリックスピーチに取り組むつもりです。
最終的に、この美しいキャンパスで、プロフェッショナル、教授、元同僚、MBA、そして友達と、一日を楽しみました。
本会議では、スペインの優れたプライベートエクイティヘッドが、ディールを成立させることにどれほど長けているか、だけではなく、市場への投資方法から業界でのESGの役割まで多岐にわたる45分のパネルディスカッションでも落ち着いて乗り切ることができるか、ということが示されました。
最終結果は肯定的なものであり、誰もがそのイベントに満足していました。
同時に、私たちは将来のイベントの参考になる教訓を得ました。
遅れてチケットを購入する人の数を過小見積もりしていたため、チームにストレスと摩擦が生じました。
私たちは受付登録プロセスにおいて迅速さが足りず、会議の開始が少し遅れてしまいました。
スピーカーは素晴らしかったのですが、タイトなアジェンダからの時間的制約のために議論の深さが限られていました。
カンファレンスの開催は簡単ではありません。
資金、強力なチーム、ビジネスモデル、マーケティング、及び実行の全てが必要です。
しかし、これらの課題を抱えていても、我々のまとまったチームは素晴らしい仕事を実行しました。
そして、もしこのプロジェクトを実現していなければ、我々のMBAの経験全体が大きく変わっていたことでしょう。