人に重きを置いたBusiness Spanish Program

IESE Business Spanish Program(BSP)の独特な点は何でしょうか。本記事では、教授と学生から、BSPについてどのように感じたのか、及び、BSPから何を得たのかを伺います。原文(英語)はこちらをご覧ください。

 

BSPは、MBAの学生がスペイン語でやり取りする能力を伸ばすことを目的として、12モジュールから構成されるコースです。 IESEのコミュニケーション部門スペイン語ビジネス課長、カルロス・シュミット・フー(教育学博士、MBA アソシエイト・ディレクター)は、「絶対的な初心者と初級レベルの学生は日常の基本的な課題ややり取りでコミュニケーション能力を高め、中級から上級レベルの学生はますます挑戦的で複雑な専門的状況に取り組み、スペイン語でマネジメントスキルとリーダーシップスキルを効果的に適用できるようになります。 」と説明します。

「プロフェッショナリズムとケアを、遍くプログラムの設計と日々の実践に結びつけることができますが、結局のところ、プログラムが学生のMBAの教育と変革の全体的な経験に適切に貢献するかどうかが重要です。これは、グループ内の教師と生徒の間の専門的な及び個人的な意味での関係に少なからず依存しています。多くの部分は、思いやりと人に関わるものだと言えます。」 1996年以来、BSPで教えてきたカルロスはこのように指摘します。

 


教師の紹介

イオランダ・ニエベス・デ・ラ・ベガは、BSP及びコミュニケーション部門スペイン語ビジネス課の教師です。教師としての役割に加えて、いくつかのプロジェクトでカルロスと密接に協力しています。イオランダ は、バルセロナで開催されるシカゴ大学のIES留学プログラムで講師を務め、バルセロナ大学の神経教育委員長とコースで連携しています。

「私は2001年にBSPで教え始めました。挑戦と発見に満ちた経験としてそのコースで教えてきたことを覚えています」とイオランダは回想します。 「BSPでは、プログラムの目標が何であるかについて我々全員が共通の理解を共有しており、今までかなり長い間一緒にこの仕事をしています。ある意味では、プログラムと教師は一緒に進化してきました。これにより、我々の仕事は特別で魅力的であり、関連性があると考えています。」

「BSPにおいて、各セクションの学生を集めて、個人的および職業的な知識と経験を共有し、共有学習のための空間を共同で作り上げる機会を与えることに参加することは常に喜びです。私は生徒たちに教え、生徒たちからそして生徒たちと一緒に学ぶことに情熱を傾けています。」

「教師は生徒たちを助け、共走するための空間作りを促進する必要があると思います。教師と生徒はチームです。彼らは、一緒に設定して共有すべき共通の目標に向けて協力して働きます。進歩するにつれて、生徒たちはスペイン語を駆使して様々な個人的および職業的状況でコミュニケーションや交流ができるようになるスキルを学習、開発、改善していきます。」

「私にとってのBSPの魅力の1つは、IESE MBAを卒業間際、または交換留学期間終了後に再び生徒に会い、MBA期間内の変革過程に関する経験、成果、及び認識を学生から共有してもらうことです。我々がその変革の一部であったことを知ることは非常にやりがいがあります。」

マリア・サンスは教育チームの最年少メンバーです。マリアは、ビジネスコミュニケーションの修士号(第二言語としてスペイン語を教えるための修士号)、及び翻訳と言語科学の博士号を取得しています。

「私は2015年8月にIESEに参加しました。最初の日と同じように、この仕事に情熱を傾けています。生徒と他の教師は、私がBSPで教えるのが大好きな理由であると言えます。生徒は各授業を思い出深いものにしてくれます。生徒はBSPの内容を専門的なバックグラウンドに関連付けることから、夢について話し合うことまで、全てスペイン語で行います! 熱心で思いやりのある献身的な専門家であるBSPの教師陣と仕事をすることは非常に刺激的です。」

「IESE MBAの学生はBSPを受講するべきだと思います。BSPは稀有な機会だからです。生徒の需要に焦点を合わせて生徒のために特別に設計および開発したカスタマイズプログラムをここでのみ体験できます。」

「クラスでのお気に入りの思い出の1つについてあなたが質問するならば、私は食通ですので、BSPの下位レベルを担当している時、プログラムの内容をスペイン料理に関連付けるのが好きです。かつて、過去時制の1つを午後のおやつ(メリエンダ(パンとチョコレート))に関連付けました。翌日、生徒の一人が、私たち一人一人のために作った小さなパンとチョコレートのメリエンダで私たちを驚かせ、授業の後に喜んで味わいました。これは、IESEで我々が共有する強い共同体意識と帰属意識のほんの一例です。」

 


BSPについての在校生の感想

クリス・コラッジョ(MBA 2021、米国)はマリア に同意します。「IESEに参加することを決めたとき、第二言語を習得することが主な目標の1つであることでした。私が知らなかったのは、BSPがIESEでのMBA経験の中で私のお気に入りの部分の1つになるということです。いくつかの理由があります。最初の理由は教師の質です。彼らは生徒を深く気遣っており、IESEでMBAとして我々が経験していることを非常に理解しており、教室における支援と共同体の感覚を作り出しています。」

これまでに学生が達成した具体的な結果については次の通りです。

フィリップ・マンロー(MBA 2021、米国)の場合、学校外でのあらゆる会話を「Habla Inglés?(あなたは英語を喋りますか)」から始めるというレベルから、バルセロナで出会うほぼ全員と話すことができるレベルにまで達するようになりました。

アクセル・カンバカン(MBA 2020、フランス):「BSPを取ることは、仕事でスペイン語を使用するのに十分なレベルに到達する絶好の機会でした。 BSPで習得した知識により、スペインでインターンシップを行い、スペイン語のみでクライアントや同僚とやり取りする能力と自信がつきました。」

フェリペ・トーマス(MBA 2020、ブラジル):「スペイン語での予期せぬ採用面接に直面する過程の準備となりましたが、それはスペインでのフルタイムの採用通知を受けるためには非常に重要なものでした」

アンドリュー・ステップ(MBA 2020、米国):「大きな時間のコミットメントでしたが、間違いなく価値がありました。面接、個人の雇用、契約交渉などをスペイン語で実践することについて学びました。これらのスキルセットにより、スペインまたはラテンアメリカの専門的な環境で働くことができます。」

ナタリア・ルレンソ(MBA 2021、ブラジル):「スペイン語で面接、交渉、他の人を説得する機会が与えられ、私の理解レベルが完全に変わりました。私は今、夏にバルセロナに滞在して某社でスペイン語を実際に活用することを検討していますが、自分のスペイン語レベルがこの挑戦に十分耐えられることを完全に確信しています。」

パヤル・アレン(オーストラリア、メルボルンビジネススクールからの交換留学生):「私たちを励ましてくれる先生のおかげで、同様に、私たちの快適な領域を超えた状況に私たちを置いてくれていているおかげで、スペイン語を話す能力に加え、専門的な文脈で様々な困難な状況に対応する力を身に着けてきました。」