卒業生の活躍:キム・ソンミン(クリス) (MBA Class of 2018)

原文(英語)は、こちらをご覧ください。

 

 

名前 キム・ソンミン(クリス)

卒業年:2018年

国籍:韓国

居住国 :ドイツ

現在の勤務先: Pelikan

 


あなた自身について教えてください。

最初の仕事はKantar TNSのマーケティングリサーチで、消費者行動を定性・定量両面から理解し、将来のマーケティング意思決定のためのインサイトを引き出すためのさまざまなマーケティングリサーチ・プロジェクトに参加しました。

MBA取得直前には、Leo BurnettやJ.Walter Thompsonといった世界有数のクリエイティブエージェンシーで、Philip Morris、Fiat Chrysler、Ford、Johnson & Johnson、Ferrero Rocher といったグローバルブランドの韓国市場向けマーケティング戦略のローカライズに携わる機会に恵まれるようになりました。

MBA取得後は、Pelikan Groupでグローバルブランド戦略マネージャーとして、グローバル市場におけるPelikanとHerlitzブランドの位置づけについて、新しいロードマップを作成するために働いています。

 

 


MBAを取得しようと思ったきっかけと、IESEを選んだ理由は何ですか。

MBAを取得する際、重要視していたことが2つあります。一つは、MBA取得後の韓国外での就職、二つ目はグローバルランキングでした。

MBA取得後の就職を第一に考えていたため、当時はアメリカ大統領選挙やBrexitなどの出来事は無視できない問題でした。そのため、米国や英国以外の、欧州校への出願を検討するようになりました。また、MBA期間中にインターンシップをすることで、欧州での就職の可能性が高まると考えていたので、2年制のプログラムを希望し、その点でIESEは最適な選択でした。

 


IESEでの就職活動のプロセスはどうでしたか、何がうまくいきましたか。キャリアディベロップメントセンターはどのようにあなたを助けてくれましたか。

これは他のどのMBAプログラムにも当てはまることですが、良い学校、あるいはトップスクールに入ったからといって、MBA取得後の就職が保証されるわけではありません。

初日から(あるいはそれ以前から)、ほとんどの学生は翌年のサマーインターンのために履歴書や面接の準備を始めます。授業や試験のほかにこれをやらなければならないので、かなりのストレスになります。

助けを求める方法はたくさんありますが、積極的に行動することが必要です。IESEでは、キャリアディベロップメントセンターに相談したり、キャリアトレックやキャリアフェアなどのイベントに参加したりすることができます。しかし、誰かが仕事を紹介してくれたり、助けてくれたりするのを待つべきではありません。継続的に情報を求め、ネットワークを構築し、適切なサポートを受けられるようお願いする必要があります。

私の場合、卒業後もマーケティングの分野でキャリアを積みたいという明確な目標がありました。そのため、キャリアディベロップメントセンター、特に消費財産業の担当の方と密に連絡を取り、常に助言をもらい、Pelikan Groupのグローバルブランド戦略マネージャーとして就職することができました。

 


IESE MBAの経験は、MBA取得後のキャリアにどのように役立っていますか。

海外で働くと、様々な人に会い、一緒に働く機会があります。IESEのクラスやチームの構成は、多様な職場環境にうまく適応するのに役立っていると思います。

例えば、私のセクションを見ると、世界各国から来た、異なる仕事経験を持つ友人と一緒に学びました。このことは、複雑なビジネス問題を異なる角度や視点から学び、取り組むのに役立ちました。

 

 


キャリア面は別として、IESEで最も楽しかったことは何ですか。

私にとって、新しい家族であり、今でも最大の財産であると信じている新しい友人たちに出会えたことです。マルチカルチ、SKIESE、カルカソンヌでのワイナリーツアーなど、学校内外で友人と過ごしたすべての瞬間が、最も印象的で楽しい瞬間でした。

 

 


もしもう一度IESE MBAを取得するとしたら、何か違うことをするでしょうか。

MBA取得後の就職が主な目的だったので、学校の内外でリラックスして色々なことを楽しむ余裕はさほどありませんでした。ですから、欧州で最も美しい都市のひとつと言われるバルセロナをもっと楽しむ時間があればよかったと思います。

 


受験生、特に韓国からの受験生に向けて、何か特別なアドバイスがありますか。

私は、MBAを早く取得することを強くお勧めします。MBAを取得する前は、長年の経験がプラスになると思っていましたが、よく考えてみると、MBA取得後に応募するポジションは、殆どがマネージャーかシニアマネージャーのレベルです。私の場合、MBA取得前はすでにマネージャーであり、MBA取得後に同様のポジションに応募することを考慮に入れていませんでした。そのため、MBA取得前と同じような給与を受け取っていたのです。殆どの場合、MBA取得者の共通の前提は、卒業後に高い給料を受け取ることですが、これは本当にポジションや場所、そしてMBA取得前の経験によって異なります。

また、多くの企業にとって、高い給与を支払うことやビザのスポンサーになることは厳しいことなので、仕事の条件については柔軟に対応しなければならないかもしれないことも考慮する必要があります。

もちろん、不可能なことはないので、年齢や出身地、MBA取得前の経歴などにあまり縛られずに応募することが大切です。

一歩一歩、チャレンジしていくことが大切です。