国連世界食糧計画でソーシャルインターンシップを実施

原文(英語)は、こちらをご覧ください。

 

IESEでは、サマーインターンシップは、新しいキャリアを試したり、全く異なることに挑戦したり、特定のセクターや職務に対する情熱を再確認したりする絶好の機会です。入江真史さん(MBA Class of 2018)は、ソーシャルセクターを探求したいと考え、ローマの国連世界食糧計画(WFP)で夏を過ごしました。この記事では、彼がこのインターンシップをどのように見つけ、そこから何を学んだかについて話しています。

 


なぜ、WFPでインターンシップをしようと思ったか

 

WFPでインターンシップをしようと思った理由は、石油・ガス業界での前職の経験から得たサプライチェーンマネジメントの専門知識を、人道的なセクターで、本当に困っている人々を支援するために生かせるのではないかと考えたからです。そして、WFPは最大の人道支援機関として、世界で最も手の届きにくい場所に食糧や物資を届けている理想的な場所だったのです。

 


どのようにしてインターンシップを確保したか

インターンシップは、ネットワークを通じて確保しました。MBA生としては非伝統的なキャリアであるため、自分自身で多くの努力をしなければなりませんでした。しかし、IESEのネットワークの素晴らしいところは、開発部門で経験を積んだIESEの卒業生や教授と話すと、その人たちが自分のネットワークを通じて、この業界の他の人たちを紹介してくれることです。このような機会を得ることができたのは、幸運とタイミングが重なったからです。友人の友人の友人の友人という4つの階層を経て、WFPサプライチェーンのスタッフとつながることができました。カジュアルな話し合いと面接の後、上司が私のために3ヶ月のインターンシップのポジションを用意してくれました。国連の正式なインターンシップ募集は最低6ヶ月(3ヶ月は少数)であることが多いので、このオファーをもらえたのはラッキーでした。

 


3ヶ月間、どのような仕事をしたか

インターンシップ中は、主にローマ本部のWFPサプライチェーンチームと民間パートナーシップの確立と管理について取り組んでいました。持続可能な開発目標17(目標のためのパートナーシップ)に沿って、WFPが持っていない、あるいは苦手な専門知識や資源を民間パートナーに求めるため、民間セクターとの連携を強化することに注目が集まっています。

例えば、私は、民間セクター(サプライチェーンとエネルギー産業)との新たなパートナーシップをデザインするプロジェクト提案に取り組み、パートナーシップの範囲、ノウハウ共有の機会分野、進め方をプロジェクト提案書に定義しました。また、既存の民間パートナー(大手物流会社)と協力して、WFPのトラック800台のスペアパーツ管理の最適化にも取り組みました。

 


経験してみて良かったこととそうではなかったこと

インターンシップの経験で一番良かったことは、国連での国際協力や多様性に実際に触れることができたことです。私はMBAを取得する前に、MBA取得後のキャリアパスを決めるために、夏の間に国際NGOで経験を積み、新しいことに挑戦したいと心に決めていました。組織の中で働くことで、その組織の文化を知り、組織の人たちと話すという貴重な体験ができました。ただ、ローマ本部にいたため、WFPの活動や現場での動きをリアルに把握するのが難しいことがあったのは、ややマイナスでした。

 


このインターンシップを経て、卒業後もこの分野で活躍しようと考えているか

 

MBA取得後のキャリア、どこにチャンスがあるのか見てみましょう。このインターンシップの後、私は今、民間セクターでもソーシャルインパクトのキャリアの機会についてもっと知りたいと考えています。全体的に、こうした国際機関はとても興味深いです。そして、このセクターに取り組みたいのであれば、夏のソーシャル・インターンシップは、発見の絶好の機会となるはずです!