卒業生の活躍:神谷麗さん(MBA Class of 2017、金融からGoogleへのキャリアチェンジ)

IESE MBA Class of 2017卒の神谷麗さんがBUSINESSBECAUSEの記事に取り上げられました。原文(英語)はこちらをご覧ください。

 

MBAの仕事は、ビジネススクールの卒業生にとって聖杯のようなものです。しかし、神谷麗さんが2015年にバルセロナのIESE ビジネススクールに入学したとき、Googleでの仕事は考えに含まれていはいませんでした。

2年後の2017年、IESE卒業後、彼女は代理店開発マネージャーとしてGoogleの東京拠点に参画しました。その後1年以内に新しいポジションに移り、現在はAPAC地域の戦略および運用マネージャーとして活躍しています。

神谷さんにとって、IESE MBAは、新しいキャリアに備えるためのものでした。世界に変化をもたらしたい仲間により強力なチームが形成されているという点で、学校の雰囲気はGoogleの雰囲気に似ていると彼女は言います。

 


金融分野でのキャリアからMBA

神谷さんは、建築工学の学士号を卒業した後、金融分野でのキャリアを始めました。バークレイズキャピタルでの投資銀行部門のアソシエイトが、最初のポジションでした。その後、日本政策投資銀行に移り、ストラクチャードファイナンス部門のヴァイスプレジデントに就任しました。

金融分野での経験を8年間積んだ後、彼女はキャリアアップのためにMBAを取得することを決めたと言います。日本国外における経験を望み、また、一歩下がって自分が何をしたいかを正確に把握したかったのです。

「当時、私は世界銀行もしくは国際金融公社に行きたいと思っていました。修士号やその他の言語経験も必要でした」と彼女は説明します。

「MBAはその方向でキャリアを追求するにあたり、理にかなっていると思いました。」

IESEビジネススクールは、英語スキルをさらに向上させ、加え、スペイン語にも触れる機会を提供するため、神谷さんにとって際立っていました。

彼女はまた、クラスメイトの多様性に魅了されました。これは、日本の快適な場所から抜け出し、様々な文化やバックグラウンドを持つ人々と仕事をする経験を与えるものでした。

「日本人女性として私がどうあるべきかについて多くの条件を課す偏見があります。私のIESEの経験は、一歩下がって、自分が本当に何になりたいのか、どうやってそれを行うのかを考える良い機会でした。」

 


MBAはどのようにキャリアパスを変えたか

IESEのおかげで、神谷さんはGoogleにおいてMBA卒のポジションを得ましたが、それは、McKinsey&Companyでのインターンシップにてコンサルティングに携わった後のことでした。

彼女は、インターンシップの価値は、実際に彼女が望んではいないタイプのキャリアパスを示してくれたことだと言います。神谷さんは、非常に長い時間働き、家族、友人、パートナーとの時間を犠牲にした金融分野から出て来て、変化の時だったと説明しています。

McKinsey&Companyでのインターンのおかげで、戦略関連のポジションで働く扉が開かれ、Googleに参画する時にも助けとなりました。具体的には、採用面接の機会を確保するにあたり、McKinsey&Companyの名前が承認印ともなりました。

Googleに入社したとき、MBAの経験のおかげで、曖昧さに素早く適応し、新しいトピックを迅速に学ぶことができたと神谷さんは言います。

彼女は、若い営業メンバーと協力しなければならかったのですが、IESE MBAのおかげで、チームの他のメンバーのコーチングという意味で、感情的に成熟したリーダーになることができたと言います。また、彼女は自分自身のロールモデルを見つけています。

「ここには多くの女性リーダーたちを見つけることができますが、これは私にとっても動機となります。金融​​業界ではこのようなリーダーたちを見つけることができませんでした。」

現在、神谷さんはGoogleにしっかり腰を据えており、IESE MBAのおかげでテクノロジー業界で成功するための準備ができたと考えています。

IESE MBAを卒業後、大企業による業界破壊に引き続く規制を一層認識できていると神谷さんは指摘します。また、業界の今後の進化を見通すこともできており、これは、彼女がサービスを提供する地域であるGoogle APACのビジネスプランを作成するのに役立っています。

彼女がMBAで育んだソフトスキルは、これまでの最大の課題を克服するためのスキルセットを備えています。それは上級の利害関係者を管理することであり、取締役たちに自ら素早く信頼してもらうようにすることです。

「MBAのおかげで、他の方法では得られなかった機会への扉が開かれ、人々の深み、そして本当に自らが所属したい社会をどのように形成するかについて理解することができました。」