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IESEでは、卒業生が将来のキャリアに向けて最善の準備ができるように、プログラムを定期的に見直し、更新しています。 昨年、IESEのMBA学位を補完する証明書として、学生が自分のMBA体験を更にカスタマイズされたものにできるように、コンセントレーションが開始されました。
コンセントレーションは、ファイナンス、国際ビジネス、起業家精神とイノベーション、データ分析とデジタルビジネスの4分野で提供されています。MBAプログラムのエグゼクティブ・ディレクターであるマルタ・エスカルドは、この新しい取り組みの利点を、「コンセントレーションは、内容的にコースを統一するのに役立ち、学生はMBAで特定の専門性を証明できるようになるとともに、当プログラムのジェネラルマネジメントのアプローチを補完することができます。また、学生の採用機会の向上にもつながります」と説明しています。
コンセントレーションを取得して卒業するには、2年目にその科目の最低単位数を履修しなければなりません。しかし、学生は希望に応じて集中科目以外の選択科目を履修することができます。以下は、それぞれの集中科目を満たすために学生が履修できる2年目の選択科目の例です（130以上の選択科目のうちの複数例）。
ファイナンス：ESG & Impact Investment, The Rise of Fintech, Venture Capital: Terms & Deals
国際ビジネス：Strategy & Geopolitics, Cross-cultural Issues in Negotiations, Emerging Economies
起業家精神とイノベーション： Social Entrepreneurship, Design Thinking for Management Development, Innovation Strategy
データ分析とデジタルビジネス： Artificial Intelligence and Analytics, Digital Commerce, Data-driven Decisions
*選択科目の全リストはこちらのページでご覧いただけます。
専攻を持って卒業することで、自分の関心分野や専門性を採用企業にアピールすることができます。また、キャリアの転換を考えている学生にとっては、関連する知識やスキルセットを履歴書でアピールする方法の一つになります。MBA Class of 2021では、4つのコンセントレーションの中でファイナンスが最も人気がありました。学生たちは、自分の経験についてどのように語っているのでしょうか。
ファイナンスを専攻して卒業したMBA Class of 2021のジョルジュ・アルボリは、「新しいスキルセットを身につけながら、業界についてより深く幅広い知識を得ることができました 」と感じています。財務を専攻した最大の動機は何だったのでしょうか。「私はトリプルジャンパーを目指していて、MBA取得の主な目的は、（エンジニアリングから）ファイナンス、特にロンドンの投資銀行でのキャリアに移行することでした。そのためには、MBA期間中にできるだけ多くのファイナンス関連の選択肢に取り組むことが成功の鍵になると考えていました。ファイナンスのコンセントレーションについて聞いた際、提供されているファイナンスの選択科目に集中することは、MBAを補完するのに最適だと思いました」と述べています。ファイナンスに興味のある方には、ヤン・サイモン教授が教えるサーチファンドの選択科目を受講することをお勧めします。
また、彼は次のようなアドバイスも授けています。「コンセントレーションを修了するために必要な単位を取得するためには、時間と労力を費やす覚悟が必要です。コンセントレーションを受けなかった人に比べて、私は図書館でより多くの時間を過ごさなければならなかったです」とジョークを交えて語ってくれました。最後に、コンセントレーションを修了することは有益ですが、修了証書自体を最終目標にすべきではありません。それよりも重要なのは、MBA取得後の目標を明確にし、MBAがこの移行にどのように役立つかを理解することです。もし、MBA取得後にやりたいことの予備知識や経験がないのであれば、その分野に関連した選択科目をできるだけ多く取り、クラブ活動に参加して自分のプロフィールを作りましょう。ジョルジュはIESE Finance Clubのプレジデントでもあり、トリプルジャンプを成功させて、現在はロンドンのCitiに投資銀行のアソシエイトとして入社しています。
全体として、「この取り組みは成功したと言えるでしょう。この新しい価値の提供は学生に歓迎され、サステナビリティや責任あるビジネスなど、IESEが知識や専門性を有する他のビジネス分野での新たなコンセントレーションを検討する準備ができました」とマルタは語ります。