ビジネススクールでの学びの本質

 

IESE Class of 2018の卒業生であり、Technology Clubのプレジデントでもあったリチャード・オックスランドがビジネススクールでの学びの本質について寄稿しました。主なポイントは以下の通りです。詳細はこちらをご覧ください。

  • 【視野】MBA以前に自分は70以上の国々からの800のエンジニアと7年間母国外で仕事してきたし、博士課程においても所属していた大学の研究部門は国際的な環境だったので、人と文化の違いについて十分知っているものと思っていたが、自分は間違っていた。IESEの最初の授業は「メンタルモデル」という概念についてのもので、人は十人十色だが、それは、人格、育った文化、知識、教育、経験の差異によるものだということだった。その意味は自分が1年目に所属したチームにてすぐに明確になった。国籍としては、チリ、中国、ブラジル、イタリア、スペイン、韓国、サウジアラビア、英国、職能としては、マーケティング、ファイナンス、営業、人事、営業、エンジニアといったもので、メンタルモデルは、この多様性と差異を尊重しながらどのように学び成長していくかということを完璧に要約したものであった。

 

  • 【自己内省と成長】自分の強みと弱みを再認し、就職活動と職場でそれらを活かすための道具が多く提供された。在学中には、10から20の性格診断を実施し議論したし、キャリアサービスやクラスメイトとともに、ワークショップにてCVとインタビューに膨大な時間を費やしたりもした。ロンドンでのベイン&カンパニーでの第一ラウンドのインタビューは、双方が相性が合わないと感じた場面だったが、これが象徴するように、人生の中で何をしたくないのを知ることは何をしたいかを知ることと同じくらい重要だと感じる。

 

  • 【重視】1日24時間は、授業、授業の予習、プロジェクトワーク、チームミーティング、クラブ活動、トレックとセミナーの取り仕切り、就職活動、スペイン語、食事、社交、睡眠を全てこなすのに明らかに不十分だった。この環境の中で、複数のタスクの実行、他人への移譲、重視、優先順位付け、柔軟性、といった高機能組織内でのリーダーに必要な技能が身についた。

 

  • 【キャリアの成功要因】システムレベル思考を身に着け、ビジネス上の課題を単一のものとして見るのではなく、その根本要因自体を見極めそれに基づき解決策を導き出すことができるようになった。それはIESE MBAのジェネラルマネジメントのおかげである。加え、強固なプロフェッショナルネットワークの裏にある真実とは何かということを理解することもできた。それは、会う人の旅路と経験に興味を示す、必要があればその人を助ける、そして、有限実行により信頼を勝ち得ることである。