IESEの1年目(語られない真実)

 

MBA Class of 2022のアテナ・ラムが寄稿しました。原文(英語)はこちらをご覧ください。

 

IESE MBAの経験についてブログを書く機会が与えられた瞬間、IESEに行くという決断を含むこれまでの全ての学びと成果、バルセロナへの旅、オンラインクラスに私が持つ印象、キャンパスにいることについての気持ちのメンタルリストをすぐに作成し始めました。

これを読んでいる同級生(ないしその他の読者)に共有できる前向きな話はたくさんありますが、同級生は皆、私と同様の前向きな体験をしていると思います。

しかし、振り返ってみると、海外MBAの旅に出る際にあたり、新型コロナウィルスによる世界的な危機の真っ只中で諸々の障害と向き合わなければいけなかったことを指摘することも重要だと思います。現実は、簡単ではありませんでした。

我々が現在のキャリアを一時停止し、次の2年間をMBAに投資することを決定する主な理由の1つは、人生の軌道を変えたいからです。しかし、それはただの空想的な言い方です。私たちは残りの人生で何をしたいのか本当にわかりません(ちなみに、これはまったく問題ありません)、それを認めましょう、ですので、今ここにいるのです。新型コロナウィルスによる世界的な危機に思いを馳せると、新型コロナウィルスに感染するリスク、ロックダウンに戻ってオンラインで授業を受けなければならない可能性(編注:現時点で大多数の学生がキャンパスで授業を受講中)、私たちに課せられた社会的制限、MBAの経験全体を通してマスクを着用しなければならず同級生の顔の半分しか見ることができない可能性、など色んなことが浮かび上がってきますし、更に重要なことに、この新型コロナウィルスが経済に与えた影響と将来の就職の不確実性が、圧力として多くの人々に重くのしかかっています。

次に、ケースワーク、キャリアフォーラム、何時間も要するオンラインネットワーキング(Zoom疲れは本物です!)、そして運動・食事・睡眠などの全人類が必要とする基本的な内容をうまく管理することの間の適切なバランスを見つけるという明らかな課題があります。

そして、我々の多くが家族、友人、夫、妻、そして子供たちを家に残したことを忘れないでください。バルセロナでの生活と勉強がIESEに行くことの主要な魅力の1つであるという議論はありませんが、実際は、多くの国で渡航制限が課されているため、クリスマスに愛する人を見ることができる可能性は依然として不確実です。

しかし、私の旅の最後の2か月を振り返ると、私が下した決定を変更しないことは明らかです。

 

 

Communicationの授業の一環として、私は100人を超えるMBAの学生と教授の聴衆の前に立ち、若いベトナム系オーストラリア人としてオーストラリアで育ち直面した差別について話しました。スピーチへの聴衆の前向きな反応のおかげで、人種差別、年齢差別、性差別などの話題の問題についての意識を高め続けることができるDiversity & Inclusion Committeeの1年目のディレクターとしての役割を果たす決断をすることができました。また、Start-Up&Entrepreneurship Clubの1年目のディレクターとして、創造性と起業家精神への情熱を促進し育む機会が与えられたことを光栄に思います。

過去2か月間、私は笑ったり、泣いたり、踊ったり、寝坊したり、寝坊したり、イライラしたり、感動したり、倒れたりしました(文字通り、滑りやすいIESEの階段です!)。そして再び立ち上がって、今でも毎朝目を覚まし、私をありのままに受け入れてくれた多様なコミュニティに囲まれたバルセロナにいることに恵まれていると感じています。一層重要なことに、私は急な学習曲線を実感しており、他の方法でこれを味わうことは不可能でしょう。

MBAの旅のどの時点にいるにせよ、出願を考えているか、1年生の旅を始めたか、2年生で卒業後のフルタイムの仕事を慎重に探しているかどうかにかかわらず、この機会を利用して、人生は短く、チャンスは一度しかないことを強調したいと思います。我々全員が今直面している不確実性を受け入れ、心を開いて毎日を一生懸命過ごすことを皆さんに勧めます。