IESEでの横断的な学習の旅(Julio Wais, MBA Class of 2022)

MBA Class of 2022のJulio Waisが寄稿しました。原文(英語)は、こちらをご覧ください。

 

「学習は、多肢選択式テストのデータベースではなく、心と魂の中で起こる」- Ken Robinson

スペインの代表的な歌の一節、「What is a girl like you doing in a place like this?」を引用すると、時々、私のような人間がIESEのようなところで何をしているのか考えずにはいられません。

なぜそのように思うのでしょうか。私の経歴についてもう少し説明しましょう。私は、95%の生徒がビジネスや法律を学びたいと考えていた学校の出身です。その中で私は18歳の時にナバラ大学でジャーナリズムを学びました。私は、複雑な現実を画像や言葉、音声で表現する方法や、毎日大量に作られるコンテンツの中から正しい情報を見つけ出す方法など、自分のスキルを高めるための学位を取得したかったのです。ジャーナリズムを学ぶことで、企業が直面している問題を明確に定義し、その結果として企業が必要としているソリューションを理解することの重要性を理解することができました。大学を卒業する頃には、コーポレート・コミュニケーションの分野でプロとしての素晴らしい未来を発見していましたが、私の周りの学生の95%は、ジャーナリストになってラジオやテレビ、新聞社で働きたいと考えていました。 正直なところ、私はただ反対のことをしようとしていたわけではなく、大きな仕事の機会を見つけられる未開拓の分野に魅力を感じていたのです。

この業界で数年働いた後、MBAプログラムには、私が常に身につけたいと思っていた学術的な学びの完璧な連続性を感じました。そのため、IESEビジネススクールへの出願準備を始め、2年後の今、私はプログラムの2年目にいて、卒業まで数ヶ月となっています。この瞬間までの道のりを振り返ってみると、キャリアの中で上級のリーダーシップを目指す人にとって、横断的な学習が重要であることがわかると思います。

より良い世界を作るために企業に影響を与えたいと考えている人にとって、ビジネスについて学ぶことは最も重要なことです。

私はこの機会に、ビジネスに直接関係のないバックグラウンドを持つ候補者の皆さんに、現在の環境で特に価値のあるMBAの取得を検討していただきたいと思います。財務は企業の基礎であること、マーケティングは創造的かつ数値的な現実であること、オペレーションは複雑だが楽しい側面であること、戦略によって企業は未来を設計すること……これらは、例えば多国籍企業のコミュニケーション部門を指揮したり、自分のコミュニケーション会社を率いたりしたいと考えている私のような人間にとって、必要不可欠な学びです。そして、建築家、哲学者、化学者の皆さん、会計学では少し迷うかもしれませんし、分析学ではすべてを理解できないかもしれませんし、統計学では余計な質問をするかもしれません。しかしそれでいいのです。あなたは自分の最善の努力によって学ぶためにMBAに来たのです。

横断的な学習は、これまで言われてきた強いキャリアを築くための超専門性のメリットとは矛盾するように思えます。しかし、作家のDavid Epsteinのような人々は、そうではないと考えています。Epsteinは、著書『Range』の中で、横断的な学習をした人は、成功への道をより深く楽しみ、自分自身や社会に対してより創造的でインパクトのある方法で成功を収めることができると主張しています。Epsteinが指摘するように、「何かを学ぶ文脈が多ければ多いほど、学習者は抽象的なモデルを作り、特定の例に頼ることは少なくなります。学習者は自分の知識を見たことのない状況に適用するのが上手になり、それが創造性の本質なのです」。IESEでは、様々なビジネスの状況に触れるケースメソッドを通じて、このようなことを学んでいます。

横断的な学習に加えて、職業上および個人的な成長のために認識すべき2つの基本的な側面があります。第一に、継続的な学習です。デジタルトランスフォーメーションがパラダイムの変化を生み出している絶え間ない変化の時代には、個人が学習マシンとなり、才能を高めなければなりません。そうして初めて、異なる環境に適応できるようになります。第二に、個人の人間性の向上です。心のケアも同様に重要です。私たちは数十年にわたってプロフェッショナルであり続けますが、生涯を通じて人間であることを自覚しています。そのため、自分自身を知り、他の人生を発見し、最終的に人間を悩ませ、動機づけるものを知ることが、人を導くための柱となります。MBAでこのような多様な人々と仕事をすることは、グローバルな組織のマネージャーやリーダーになるために役立つことは間違いありません。

ビジネスのバックグラウンドを持たないものの、最も効率的な組織がどのように機能しているのかに興味を持ち続けてきた皆さんにとって、MBAは探していた答えなのかもしれません。そして、プロとしてのキャリアから少し離れて、ユニークな横断的学習体験を通して自分自身を発見したいと思っている人にとっては、IESEこそが探していた場所なのかもしれません。