「なぜMBAなのか?」という問いからIESE入学へ――YTPからMBAへと続く私の道のり

 

原文(英語)は、こちらをご覧ください。

 

この記事では、ウジュワル・ガンディ (MBA Class of 2028)が、IESEのYoung Talent Pathでの経験を通じてMBAがもたらす変革の価値を理解し、キャリアの目標を形作り、最終的にMBA Class of 2028への入学を決めるまでの道のりを紹介します。

インドで大学生活の最終学年を迎えていた頃、周囲で交わされる会話のほとんどは、「就職するか、MBAに進むか」という2つの選択肢をめぐるものでした。多くの学生と同じように、私もMBAを取得すれば、より良いキャリアの機会が広がることは理解していました。しかし、なぜMBAに進むべきなのか、その本当の理由は分かっていませんでした。給与が上がるというメリット以外に、MBAが自分のキャリアをどのように形作り、自分が目指すプロフェッショナルになるためにどう役立つのか、イメージできていなかったのです。

新型コロナウイルスのパンデミックの最中、就職活動を進める一方で、MBAについても調べ始めました。そのときに知ったのが、MBAのDeferred Admission(卒業後数年間の就業を経て入学することを前提とした早期選考制度)です。その中でも、すぐに目を引いたプログラムがありました。IESEのYoung Talent Path(YTP)です。一般的なDeferred Admissionとは異なり、YTPには早期に入学資格を得られること以上に価値のあるものがありました。それは、MBAへの進学を決断する前に、実際にMBAを体験できる機会です。

私は大きな期待を胸に応募しましたが、不合格でした。

もちろん落胆しました。しかし、この経験をきっかけに芽生えた好奇心が消えることはありませんでした。その後は大学を通じた就職活動に力を入れ、幸運にもEYで法定監査を担当する監査人としてキャリアをスタートすることができました。それでも、心の片隅には「MBAは本当に自分に向いているのだろうか?」という一つの疑問が残り続けていました。

そこで諦めるのではなく、IESEの在校生や卒業生に連絡を取りました。彼らからの励ましや率直なアドバイス、そしてさまざまな知見に背中を押され、私は再びYTPに応募しました。今度は、幸運が味方してくれました。

2022年7月、私は15カ国、71人の若手プロフェッショナルからなるYTP Assessment Bootcampの参加者の一人となりました。振り返ってみると、この3日間が私のキャリアの方向性を変えたのです。

私はそこで初めて、MBAの本当の目的を理解しました。Assessment Bootcampでは、ケースメソッドを実際に体験し、一人ひとりの学生が異なる職務経験や文化的背景を持ち寄ることで、教室での議論がいかに豊かなものになるのかを目の当たりにしました。多様性のある学習環境の価値、充実したキャリア・ディベロップメント・センターの重要性、そして活発な卒業生ネットワークが生涯にわたってもたらす影響について理解することができました。

そして何よりも、MBAとは単に転職するためのものではないと気づきました。MBAとは、自分の考え方、リーダーとしてのあり方、そして問題解決の方法そのものを変えるものだったのです。

ようやく、自分なりの「なぜMBAなのか」という答えを見つけることができました。

インドに戻ってからは、ビジネススクールに進学するまでに、自分が望む経験や実績を意識的に積み上げるようになりました。

私は監査からキャリアをスタートしましたが、長期的にはコーポレートファイナンスの分野で働き、最終的にはCFO、あるいは財務戦略を担うリーダーへと成長したいと考えていました。その目標に近づくため、監査から事業会社へと転身し、インド最大のアイウェア企業であるレンズカートのRevenue Assuranceチームに加わりました。そこで私は主要なマーケットプレイスにおけるB2B事業を担当し、売上管理、財務統制、照合作業、ERP変革プロジェクトなどに携わりました。

仕事と並行して、通信課程で商学修士号を取得するとともに、米国公認会計士(US CPA)の資格取得にも取り組み、4科目中3科目に合格しました。一つひとつの選択をする際、常に自分自身に問いかけていたことがあります。「自分が目指すリーダーになるために、どのような経験を積むべきなのか?」という問いです。

仕事で担う責任が大きくなるにつれ、財務部門のシニアリーダーと話す機会も増えていきました。戦略部門やCFOといったポジションに到達するためのアドバイスを求めると、彼らの答えは驚くほど一致していました。より幅広い経験を積み、学び続け、MBAへの進学を検討することです。

そうした会話をするたびに、YTPでの経験が思い起こされました。私はMBAが単に「次に進むべき当然のステップ」だから選んだのではありません。MBAが人を大きく変える可能性を持っていることを、すでに自分自身の目で確かめていたからこそ、MBAを選んだのです。

実際にMBAへ出願する時期を迎えたとき、IESEが私の明確な第一志望でした。YTPで私に大きな刺激を与えてくれたケースメソッド、学生たちの並外れた多様性、人間性を重視するリーダーの育成に対するスクールの強い姿勢、世界的な評価、そしてバルセロナで学べるという機会。そのすべてが、私が将来なりたいと考えているリーダー像と完全に重なっていました。

今、MBAの価値を初めて理解するきっかけを与えてくれた同じ場所に戻れることを、心からありがたく感じています。答えを探すことから始まった旅は、今、私の人生の次の章へとつながっています。

この秋、私はIESE MBA Class of 2028の一員となります。そこに持っていくのは、単なるキャリア上の目標だけではありません。自分が何を目指すのかという、明確な目的意識もあります。そして振り返れば、この旅は一度の不合格と、与えられた二度目のチャンス、そしてYoung Talent Path Bootcampで過ごした忘れられない3日間から始まったのです