Admissions Committeeが真に求めるもの(前編)

 

Menlo CoachingのDavid White(以下D)がAdmissions DirectorのPascal Michels(以下P)に、Admissions Committeeが真に求めるもの及びどのようにしてAdmissions Committeeに好印象を与えられるのかについて取材しました。原文(英語)はこちらをご覧ください。

D:Pascalはおそらく世界で最も正直なMBA Admissions Directorの一人だと思います。彼がLinkedInに寄せた記事、「ビジネススクールは本当は何を求めているのか」に私は大変感銘を受けました。非常に多くのビジネススクールが、明日や世界を変える未来のリーダーたちについてのみ志高い形でマーケティングをしていますが、成功するためには学生が特定の要素を持っている必要があることを見失いがちです。 Pascal、MBAで成功するために学生が本当に必要としていると思われるこれらの重要な要素について少し教えてください。

P:はい、ありがとうございます。その記事は、公開時点で、任期初期に書いたものです。今回、MBAアドミッションチームが何をしているか改めて考え、己に問うべき3つの質問があることに気付きました。

1つ目は、候補者がMBAの学業面をこなすことができるかどうかです。IESE MBAは学業面で非常に激しいです。作業負荷は非常に高いです。扱う科目自体は過度に複雑なものではありませんが、これらはケーススタディであるため、学生は1日に3つのケースを読むだけでは十分だけでなく、相反する意見とも向き合って授業で議論し、視点を広げる必要があります。そのためには、我々が求めている知的能力とある種の会話能力が必要です。

2つ目は、キャリアリスクに関するものです。ケースディスカッションへ貢献するために必要なMBA前の職業経験に関して、キャリアリスクとキャリアの可能性を評価します。どのような種類の卒業後の就職先を求めているのか、そしてこれらの期待が現実的であるのかどうか、またオンキャンパスの採用イベントに来る会社等のうちから就職先を確保する能力があるのか、といった点を観察します。3つ目の次元は、長期的なものですが、時間の経過とともにキャリアを一層伸ばす可能性を持っているか、という点です。キャリア選択の外部性を認識するために関連する質問をしたいと私なら考えるでしょう。全員がNGOに加わり、世界を救うために肉体と魂を捧げてほしいと思っているわけではありませんが、 最も広い意味でのコミュニティへの影響や、その周辺の人間への環境への影響などを認識している「典型的な」MBAのキャリアを志している方々と巡り逢いたいと思っています。

3つ目は、フィットです。つまり、「このアプリカントは私たちの文化に合うだろうか?」、ということです。IESEの文化は、他のほとんどのトップビジネススクールの文化と同じように、特定のパラメータを持っています。そしてそれを拡張仮説と考え、アプリカントがIESEの価値体系とキャンパス内の全体的な親しみやすさと協力的な雰囲気と一致することになるかどうかを確かめようとします。

これらに尽きます。我々は、これらを満たす合格させたいアプリカントを探しているのです。

D:基本的に聞こえるかもしれませんが、人生の2年間をMBAに費やすことを考えている人は、コースワークを捌いてから新たな仕事に就くことを考慮する必要があります。これらの基準を満たしていない人、またはそういった観点からMBAプログラムについて考えていないアプリカントもいますか。

P:それは興味深い質問です。実際に目のあたりにするアプリカントの1つのカテゴリに該当します。数は多くはありませんが、学業面で非常に弱い方は存在します。なぜGMATスコアやGPAが低いのかという点についての説明を試みるアプリカントの多くは、我々の立場に立ったりアカデミックリスクを我々が査定する助けとなろうとしません。

低いGMATや低いGPA自体は心配していませんが、むしろアプリカントが学業の負担に耐える能力が本当にあるかどうかについて関心があります。ですから、低GMATや低GPAのような実態を説明するような守りの会話をする代わりに、アプリカントには、実際に学業の負担に対処できると思う理由についてのストーリーを発表するような形で議論を動かして欲しいと思います。もちろん、彼らはMBAプログラムの学業面を十分理解しなければならず、そして当該時点でおそらくその点においてまだ少し劣っているであろうことを意味します。

困難に直面しがちと我々が認識しているその他のカテゴリーは、他の人々がどのような職業経験をMBA前に持っているか、特に年数面でどうか、という点を十分理解していると考えがちな人たちです。 1年半、2年程度の実務経験を持って応募するアプリカントがいますが、それは一般的には問題です。IESE MBAでの入学時点での平均的な実務経験は5年半ですが、最も若い学生群は、社費の戦略コンサルタントであることが多く、職歴は2年半程度です。

したがって、職歴の短さを覆す本当に強い裏付けがない限り、3年以下の実務経験を持って応募するアプリカントは誰でも、彼らが参画しようとしている環境の種類と仲間の種類を理解していない、という現実を示すことになります。

そしてフィットという切り口では、我々が「パラシュータ」と呼ぶ集団がいます。彼らは、ランキングのどこかにIESEを見つけ、実際に学校での調査をしていない状態で出願をしたアプリカントであり、なぜ自分たちがIESEとフィットがあるかを明確に示すことができません。

インタビューはまた、インタビュアーとインタビュイーがフィットを把握するための機会です。インタビューは、完全に中立的な観察を可能せしめる状況とは言えません。あまりにも多くの点が未解決のままであるためにインタビュー後に困難に遭遇することがあります。それが必ずしも不合格につながるとは言っていませんが、もし本当にそのような状況であるならば、我々は2回目の面接を実施することを選択します。

D:ご指摘の中には、アプリカントが自身のMBAの計画を立てるプロセスにどれだけの努力を注いでいるかに関連している点もあろうかと思います。大学で良い成績を残せていなかったり、 GMATを勉強したりキャンパスビジットしたり何かを調べたりするための時間を割いていなかったりといった状況にも関わらず、アプリカントの一部は良い結果が出ることを願っています。何もしないか、非常に少ない努力でも入学には十分であろうと考えているアプリカントもいるということになります。これは良いサインではありませんね。

P:はい、それは興味深い質問ですね。問題は、努力を選択するのか、それともポテンシャルを選択するのかということです。ポテンシャルを選ぶべきなのですが、その一部はモチベーションと密接に関連している必要があり、モチベーションは学校に固有のものである必要がありますね。

そして、候補者がそのモチベーションを明確にする努力をしなかったら、そのモチベーション自体についての何かが示唆されています。つまり、テストの準備をしたり学校を調べたりするためのエネルギーがない人であるということです。そういった方は、確固たるキャリアプランAについて考えることへのモチベーションも低いということになります。

 

後編はこちらをご覧ください。