私のスタートアップ生活(Summer Entrepreneurship Experience)

 

原文(英語)は、こちらをご覧ください。

IESEでは、毎年、サマーアントレプレナーシップエクスペリエンス(S.E.E)を提供しています。これは、起業家精神のある学生が起業家としてのキャリアパスをテストし、フルタイムで実用的なチームベースのプログラムを通じて独自のスタートアッププロジェクトを開発できるようにする、従来の企業インターンシップのユニークな代替手段です。

S.E.Eの間、学生は自分のアイデアステージのスタートアップに10週間没頭し、夏の終わりまでに、各自が起業家としてのキャリアパスが自分に適しているかどうか、そしてそのスタートアップのアイデアを追求する価値があるかどうかを理解する必要があります。

S.E.Eの参加者のバックグラウンドは多様で、起業家精神を最初から追求するという非常に明確な考えを持つ人もいれば、途中でその道に踏み出す人もいます。 昨年のS.E.E. 参加者2名及び数年前の参加者兼卒業生が、プログラムの経緯とキャリアへの継続的な影響について説明してくれました。

 

1. Felipe Soler
Full-time MBA Candidate, Class of 2020

私のMBA後のキャリアプランは、母国チリに戻ってファミリービジネスで働くことなので、夏のインターンシップで何かユニークなことをしたかったのです。家族と一緒に夏の間バルセロナに滞在することが優先事項であると決めていました。それを念頭に置いて、レストランチェーンでインターンシップを取得して、ファミリービジネスを改善し成長させる方法に関する新鮮なアイデアと知識を得る方法を模索していました。

その最中、私は2人のクラスメート、AgustinとDanielに招待され、S.E.E.のアイデアを聞きました。 IESE MBA Class of 2016の卒業生もある兄のClaudioが参加していたので、このプログラムについては既に精通していました。正直な話、その時点では私は彼らのアイデアについて納得していませんでしたが、S.E.E.には良い印象がありました。関与しているメンターと教授が好きでした。アントレプレナーシップの教授である成功を収めているベンチャーキャピタリストのLuis Cabiedesや、Edreamsの共同創業者でもあるMauricio Prietoです。

数日間の検討の後、私は彼らの招待を受け入れ、更にJavierを加えて、チームを完成させました。次のステップは、プログラム開始前に、新しいビジネスアイデアのブレインストーミングをすべく、会合を開くことでした。それが、メキシコ市場の医薬品のオンライン価格比較ツールであるMedicaJustoの登場の瞬間です。最初に気付いたのは、最初のアイデアは構築するのが非常に複雑だったということです(チームには、常に技術に精通した人間を入れることをお勧めします!)。最終的には、誰も必要としていないMVPの構築に多くの時間を費やしてしまいました。しかしながら、我々は、一部の人々が抱えるペインポイントについて興味深い洞察を得ました。それは、いくつかの再発性の薬の不足と業界での良いサービスの欠如でした。それが、当初の発想から、慢性疾患治療薬のオンライン薬局の新しいビジネスプランに移行した瞬間でした。

プログラム中に、プロジェクトのブートストラップ方法の学習から、将来プロジェクトを続行する場合に考慮すべき基本的な法的枠組みまで、各分野の専門家の意見を聞く機会がありました。加え、 コスタブラバでのスピリチュアルなリトリートからソーシャルロケーションアプリまで、他の非常に多様なチームから毎週のアップデートの機会があり、興味深いプロジェクトについて聞いて学んだことを指摘しないのは不公平というものでしょう。

総合的に見て、S.E.Eは私の夏に最適な選択でした。 母国の新しいプロジェクトで、今回の重要な学習ポイントのいくつかを試す機会がたくさんあると確信しています。特に、社内でイノベーションを推進するのに役立ちます。 その上、MedicaJustoの結果は有望でした! 私たちは10の登録と2000人以上のウェブサイトへの訪問を記録してこの夏を終えました。

(Entrepreneurship Hubでのブレインストーミング)

 

2. Gintare Petrauskaite
Full-time MBA Candidate, Class of 2020

本当は、私は起業家になりたくなかったのです。実際、私は真逆の状況にありました。大企業の世界は、その安全性、昇進の可能性、ステータスで私を魅了していました。しかし、MBAを取得する前の旅行を通じて、私は非常に情熱的に感じたビジネスアイデアに触発されました。コーポレートファイナンスの世界で働いた時には感じたことがなかった情熱でした。その考えは、内面の癒しと幸福に焦点を当て、私自身のスピリチュアルなリトリートを形作る、というものでした。私のビジョンは壮大でした。これらの体験をホストするために、自分の土地を購入し、「この世界から隔離されたリゾート」を構築するのがビジョンでした。

MBAを活用してこれを遂行していくために、私はS.E.Eに参加することにしました。プログラム全体を通して、驚くべき「取締役会」の助けを借りて、プロジェクトのMVPを策定しました。ビジョンが現実のものに変わっていきました。私のアイデアは、コスタブラバの賃貸住宅で最初のパイロット的なリトリートを開催することでした。 S.E.Eは、説明責任と集中力を維持するのに非常に役立ちました。毎週月曜日のセッション中に受け取っていたフィードバックは非常に関連性があり、適切に私に挑戦してくるものでした。

そして今、結果を祝う瞬間です。最初のリトリートを実行しましたが、それは成功でした。我々は本当に人生が変わる経験をしました。最も重要なことは、仕事こそが私の情熱であると正式に言えるようになったことです。それに費やす時間ごとに価値を感じることができます。シートベルトを締めて、未来に向かっています。1月の次のリトリートにおける収容を2倍にし、投資家と提携して独自のスペースを構築します。どんな旅になるのか。自分自身で機会を掴み、S.E.Eを使って踏み出す勇気を見つけることができたことに感謝しています。

この夏は私の人生で最もエキサイティングな夏であり、今までで最高の学習経験でした。私の学びを以下の通り共有します。

•仕事に情熱がなければ、アントレプレナーシップはとてつもなく困難で疲弊するものとなります。
•自らのビジネスを始めることは、おそらく最も創造的でエキサイティングなことです。
•自由は規律によってのみもたらされます。あなたは自分に責任を持ち続ける準備ができていますか。
•製品と経験の設計は思ったよりも簡単かもしれませんが、最初の顧客を獲得するのに費やす時間を過小評価しがちです。
•学び、成長し、フィードバックを受け入れる必要がありますが、常に自分自身を信頼し、作り上げるものに自信を持ちましょう。それを信じさえしないと、他の人に信じてもらうのに苦労します。
•周囲にあるリソース(教授、S.E.E、知人、起業家仲間)を使用し、それらから学びましょう。
•パートナーを慎重に選択してください。一方で、最初のチームの構成が変更される可能性は非常に高くなります。早ければ早いほど良いです。
•女性起業家の皆さん、今こそ私たちが立ち上がる時です。ビジネスの世界にユニークな贈り物をもたらすことができると信じています。我々のアイデアは失敗への恐れによって消失することはありません。自分を信頼してください。

(大成功のリトリートを祝して)

 

3. Enrico Loriga
IESE MBA Class of 2016
General Manager, Newline Center

私は起業家になるという明確な目的を持ってIESEに来ました。 MBAは、不足していたビジネス知識を取得するための最良かつ最速の方法でした。もともと法律を専攻しており、家族に起業家がいなかったためです。この目的を踏まえると、インターンシップの代わりにS.E.Eを行うことは完全に理にかなっていました。プロジェクトは、財務のバックグラウンドを持つ別のクラスメートと一緒に行ったもので、新米のDJがギグ(GIG)を見つけるためのアプリを立ち上げることでした。 Hakan Ener教授とスペインで最も成功したエンジェル投資家の1人であるLuis Cabiedes教授の指導の下、夏の間ずっとこのアイデアに取り組みました。

それは最初の真なる起業経験であり、非常に貴重なものでした。競合の存在や市場の方向性を評価する方法など、デジタルの世界で会社を立ち上げることについて多くのことを学びました。顧客と直接接触することの重要性も学びました。実際に顧客にインタビューし、念頭に置いていた製品が顧客のニーズを満たすことができるかどうかを理解しようとし、その中からの新しい発見を踏まえ、製品を修正していきました。通りに出て、プロジェクトを「夢の世界」から潜在的なユーザーの精査に移すことは、実際、最も大変な経験であり、同時に、最も有用であったと言えます。

そのプロジェクトは、巨大な競合他社の突然の市場参入により、夏以降は継続しませんでした。しかし、卒業後、新会社のNewline CenterでS.E.Eで学んだことを応用することができました。地元の有名な精神科医と一緒に、私はスペインに、脳刺激技術の使用を含む、革新的で非常に効果的な薬物中毒の治療法を輸入しました。フランチャイズモデルを開発していたので、顧客は基本的に他の精神科医です。彼らは、診療所に患者を引き付けるための治療とマーケティングサービスを適用するのに必要な医療ノウハウを持っているので、精神科医には医療機器を提供しました。当初、ニーズをビジネスモデルに変える方法を理解するために、できるだけ多くの精神科医と話すことが重要でした。幸いなことに、それを達成するためにS.E.Eで培ったスキルを頼りにできました。

S.E.Eとは別に、IESEの教授のオープンドアポリシーと卒業生が非常に有用であることも学びました。 MBAを取得した後でも、非常に質の高いプロフェッショナルなIESEの教授からビジネスアドバイスを求めることは非常に貴重であり、既に私の会社の成功に貢献していると感じています。

(バルセロナのNewline Centerにおけるテクノロジー)

 

IESEは、1970年代に、ヨーロッパで初めてアントレプレナーシップを正式に教え始めたビジネススクールです。 IESEは、生徒と卒業生に対して支援の強固なエコシステムを提供するよう努めています。 そして、S.E.E.は、興味のある学生にとっての最適なオプションです。

興味があり、詳細を知りたい場合は、Entrepreneurship and Innovation CenterのDirectorであるEddy Zakesに連絡してください。また、これを読んでいるあなたが在校生である場合は、S.E.Eへの参加を検討して、起業家のスキルとアイデアを試してみてください。 S.E.E申請プロセスは2020年初頭に開始されます。